冬によそ行きで着る着物の選び方を紹介!
着物を着用する場面、色々ありますよね。
そしてそれらに応じて着用するべき着物の酒類も変化してきます。
格式の高い場ほど着物選びは神経を使ってしまうところですね。
でも、着物をもうちょっと気軽に着れるようなシーン、よそ行きなどの場合はどんな着物を来たら良いでしょうか?
また、暖かい季節ならともかくとても冷え込む冬場のよそ行きに使える着物とはどんなものがあるのでしょうか?
冬のよそ行きに適した着物は?
着物には格式があり、その場に合わせた着物の選択を迫られることになります。
格式が高い着物とは第一礼装の留袖、振袖、黒留袖、色留袖、正装の訪問着、付け下げ、色無地などが該当します。
これらは結婚式や格式の高いパーティー、卒業式などでの着用に適しています。
ではもっとカジュアルな、ちょっとしたよそ行きなどではどのような着物を着たら良いでしょう?
ちょっとしたお出かけ、よそ行きに適しているとされる着物は小紋、紬などが該当します。
どちらも結婚式などの場には向きませんがカジュアルな場所、よそ行き用としては最適の着物です。
小紋の着物
普段着としても着ることが出来ますが、年に数度ちょっとだけよそ行きの機会に着物を着てみたいという方にはとてもおすすめの着物が小紋です。
小紋には飛び柄小紋、鮫小紋(江戸小紋)、総柄小紋の3つがあります。
飛び柄小紋は色無地のような感覚である程度は格式のある場にも行くことができます。
袋帯を締めることにより結婚式の二次会や御茶会、観劇やコンサートなどにも良いでしょう。
鮫小紋(江戸小紋)は小さな柄が連続で敷き詰められたもので遠目からは色無地に見えます。
使い方としては飛び柄小紋と同じような感覚ですが柄によっては普段着とおなじ感覚で使っても良いでしょう。
総柄小紋は鮫小紋(江戸小紋)とは違い模様が大きく全体に描かれており派手な印象を受けます。
その為上記2種のような格のある場には適しませんがよりカジュアルに着こなしやすい着物です。
普段着としてもちょっとした買い物や御茶会程度などには良いでしょう。
紬の着物
着物の中ではもっとも扱いやすいものと言われているのが紬です。
普段着としてとても扱いやすく、高級なものもありますが安いものならば2万円程度で手に入る物もありとてもお手頃です。
庶民の普段着用として作られてきた歴史がありますのでかなり丈夫で長持ちしやすくなっています。
紬の生地は空気を含みやすく冬場でもとても暖かいのが特徴です。
ただし夏用と冬用があり、生地の厚みに差があるので購入時には注意が必要です。
着物の防寒対策
さて冬場のよそ行き、お出かけに適した着物の紹介をさせて頂きましたが着物だけではとても冷えてしまいます。
特に着物は構造上、首、二の腕、足先がとても冷えます。
そこでこれらの部位を冷やさない対策が必要となってきます。
特に首周りの防寒は肩こりなどにもつながりますのでしっかりと対策しておきところですね。
一番簡単な方法としてはショールやマフラーを巻くが良いでしょう。
見た目にも羽織や着物コートを着用している上からでもよく合います。
ただしマフラーは洋服に合わせるようなものを使うとちぐはぐに見える場合がありますので気をつけましょう。
特殊な方法として首の付根に貼るタイプのホッカイロを取り付けるというやりかたもあります。
高い防寒性が期待できますが衿からホッカイロが見えないように貼り付ける位置には注意しましょう。
二の腕の防寒対策にはいわゆるババシャツと呼ばれているものを長襦袢の下に着ることです。
ただし背中側が大きく開いたものを選ぶようにしないとこちらも衿からババシャツが見えることになってしまいます。
足元の冷えには防寒草履や草履カバーを使用したり足袋を2重にするなどで対策しましょう。